おふまなぶ、漫画チョットカケル

海外で漫画を描いています

tbs「証言」

追記

https://electricsheepxxx.hatenablog.com/entry/2018/12/23/101308

オウムに関してもうちょい掘り下げてます。

よろしければどうぞ。

 

日本ではオウム真理教をキッカケにして現代では宗教全体に拒否反応を持って生きない方がどだい無理な話である。

重要なのはその宗教が終末論を説いてるかによりカルトとしての危険度は大きく変わるのだが難しいことを考えようとしないのが世の常。

だがそういった世間を見下すあまり頭のキャパシティが無い人間が偏った知識のみを仕入れて右派や左派問わず極端な思想に傾倒していくよりは害の面で言えば思考停止派の方がマシと言える。もっともそういう者にとっては思考停止派は極端な思考のせいで受け入れられない世間のなかでとりわけ自分が理解されない存在として害と見なされるが。

 

オウム真理教もある意味でそう行った道筋を辿った団体と言えるだろう。

何も知らないままに脊髄反射で批判するのもまた動物と同じなので興味のあることはどんどん勉強していくことが最低限人間である以上重要な行為になる。

しかしそれにはある一つの物事が重要になる。

 

彼らに欠けていたもの

それはある意味極端な思想に傾倒するものにも共通している。

 

オウム真理教が1995年に地下鉄サリン事件を起こす以前

世間の麻原に対する認識がまだ「ちょっと危ない変なおっさん」でしかなかった頃

テレビ局とオウム真理教の癒着が密かに囁かれていた。

1989年オウム真理教プロパガンダのため水中クンバカといういわゆる水中息止め修行を取材陣に公開した。

集まったのは赤旗の記者とtbs社会情報部と報道部。

サンデー毎日のスクープに追随する形での取材となった。

あまり語られないが世論として

「イエスの箱舟」といういわゆる宗教団体を借りたdvなどに悩む女性の駆け込み寺としての役割を担っていた団体への誤ったバッシング騒動から宗教の報道に対しメディア全体がナイーブになっており、イエスの箱舟騒動で中立の姿勢を取り続けたサンデー毎日のみがオウム真理教に対し正しいスタンスで報道出来続けてたという前提がある。

他社メディアは過剰なほどオウム真理教に対し公平や中立というスタンスを取っており今回の件もそう行った中で起こった事件とも言える。

 

話は戻って水中クンバカで報道陣の期待に反し麻原が潜らなかった事にtbsはVTRのお蔵入りを検討し始め、ピリピリした空気の中麻原本人へのインタビューが始まった。

石丸リポーターが麻原に「血のイニシェイションと称して子供に親から金をくすねさせるのはどうお考えか」という語気に女性信徒が突っかかったことに端を発する。

いつもいつも教団の意見を声高に叫ぶのは女性信徒である。

御多分に洩れず麻原は激高する信徒を諌める役を引き受けているがくすねるというニュアンスに引っかかったのは他でも無い麻原の意思である。

麻原は女をスピーカーに、中立するふりをして交渉ごとにまで持ち込むのが神がかって上手い。

今回も「カルマだからしょうがない」と許してやるというスタンスを取りつつtbs側に「くすねられた親がいるなら会ってみたい」と持ちかけた。

困惑する石丸リポーターを他所に番組のディレクターや曜日担当ディレクターが二つ返事で当時まさに「宗教団体に対して公平中立という姿勢を取るために」用意したオウム真理教被害者の会である坂本弁護士その人のインタビューを見せると取り付けたのだ。

これでこのVTRが放送されていれば世間が証人となり坂本弁護士が殺害されることはなかったのだがtbs側がオウムの圧力に負けVTRをお蔵入りにしてしまったので坂本弁護士が殺害される理由を知っているものが番組スタッフとオウム真理教以外に存在しなくなった。

また番組ディレクターや曜日ディレクターは6年にも渡り記憶にないを貫いており

これらが初動捜査の遅れに繋がり地下鉄サリン事件の遠因になったのはいうまでも無い。

 

tbsの特別報道番組「証言」

これは遅すぎたtbsの三時間にもわたる弁解である。

オウム真理教とくればtbsビデオ問題が多く取り上げられるのにこれらの報道番組への話題はほとんどないのが現状だ。

 

この番組中でも番組ディレクターと曜日ディレクターの口から真実が語られる事はない。

事の重大性に本当に一時的な記憶障害になっている可能性は現実にあるがあまりにお粗末である。

 

また先述した「明らかなオウム真理教とtbsの癒着」を裏付ける早川メモに実名が書かれていた西野という人物に関しても知らぬ存ぜぬの一点張りである。

 

詳しい内容は本編を参考されたし。